細田守監督作品の描写にみる俯瞰を撮りたいと思った

Shot with FIMO EK 80.photo by ikaton
フィルムカメラ


「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」「ミライの未来」など細田守監督作品がとても好きです

実家に帰った時にテレビで放送された時のものが録画されていたので
ほとんど全部観直しました

やっぱりいいなあと思ったので
今回は細田守監督作品の“映像”の観点から記事にしますね


リアルで現実的でクリアな映像


大きく積み上がった夏の入道雲
朝日と共に開花するアサガオ
蜘蛛の巣に引っかかった雨の滴


風景や物の一つ一つの描写がとてもリアルで
現実の世界なのかと錯覚するほどアニメだと思わずに
観れる綺麗な世界が広がっています


それと登場人物が
現代にも存在していそうな主人公だったりするのでさらに現実的に観れてしまいます


そこが観る人を惹きつけるんだと思います



現実にも起こり得るのではないかと思わせ
現実的だから自然と感情移入してしまう
そんな惹きつける映像が一つの魅力です


描写のみでストーリーを伝える力


登場人物の成長やその場の空気感を表すために
今まで人物一人一人にフォーカスして映していたのを
一歩下がって全体を魅せる

全体を俯瞰してみる場面が見られるのですが
そのシーンが特に好きです

「サマーウォーズ」のおばあちゃんが亡くなったあとの縁側のシーン
「おおかみこども」の雨と雪の教室のシーン
「バケモノの子」の熊徹と九太の修行のシーン



音楽のみで表現されるこれらのシーンは
どの作品においても印象的な場面で

そこにナレーションはないが
全てのシーンで過程が見える
各々の胸中が窺える仕掛けとなっています


そこに言葉はなくとも
情景の描写の映像のみでストーリーを伝えられる
その表現がすごいなと思いました


俯瞰の作品を撮りたい


みんなでワイワイ楽しむBBQも
全体で集まって盛り上がる飲み会も
ぼくは好きですが

たまにふっと一歩引いて全体を見ることも好きです


みんなが楽しそうにしているのを見るのも好きですし
そこの場面に自分がいたのも良かったと思いますし
みんなが楽しそうにしているだけで自分も楽しくなれます

その第三者目線から見えるシーンを
もっと写真で撮りたいなと思いました


綺麗に人物にフォーカスして撮ることも
美味しそうにご飯を撮ることも
みんなで決めて集合写真を撮ることも好きですが


写真が出来上がった時に
「この時楽しかったなあ」と思える瞬間を撮って
みんなに共有したいと思うようになりました



その瞬間を収めることで
写真に写る景色は
本人たちの強烈な楽しかった思い出がストーリーとして乗っかり
写真を受け取った人それぞれの色が加わって
一人一人によって受け取り方が変わる作品になります


そんな一人一人を幸せにする
写真が撮りたいなと思っています


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